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18禁と女装の話

See me プロジェクト “私をもっと見てほしい”

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ランジェリーフォトを撮っている、一山花さんには、今までも何回か撮影してもらっていました。彼女が、3万円で写真集まで作れるSee meプロジェクトを始動したので、自分の還暦の記念として、今の自分の集大成となる写真集を作ることにしました。

See me プロジェクト

See meプロジェクトは、一山花さんが写真を撮る原点のようなプロジェクトです。

花さんが経営するランジェリーフォトサービス、Mon tresorのHPの文言には

わたし達が欲しいのは 「そのままで美しい」 「ありのままの自分を愛そう」 そんな言葉じゃない。 コンプレックスを許容し、 受け入れることができる“強さ”だ。

MON TRÉSOR

と書かれています。

花さんの写真は、ありのままの自分という以上に、自分の魅力的な部分を最大限引き出した瞬間を切り取ってくれます。

サンプル写真

See meプロジェクトで撮ってもらい、今回の写真集になった写真の一例はこちらです。

段取りとスケジュール

問い合わせ

まずは、インスタのDMかHPの問い合わせフォームから連絡します。

MON TRÉSOR

このページの一番下に問い合わせフォームがありますので、問い合わせ内容で「See meプロジェクトで撮影依頼したい」旨記入すればOKです。

すると花さんから初回の打ち合わせについて連絡が来ると思います。

打合せ

初回の打ち合わせで、撮影のコンセプトや撮影スケジュールを決めてゆきます。花さんは専門はランジェリーフォトですが、一般的なポートレートをはじめ、色々なシチュエーションに対応してくれます。ただしヌードは基本的には撮りません。僕の場合は、

  1.  還暦誕生日の5月初旬までに完成させたい

  2. 生まれ変わりをテーマにして、ウェディングドレスと、制服の卒業イメージの絵は入れたい、イルミネーションや公園などの屋外ロケも入れたい

とリクエストしました。僕の場合、花さんとのセッションは過去2回+ミニセッション2回やっていたので、花さんのイメージでランジェリー、ランジェリー+ジャケットの撮影も入れることにしました。この時は撮影回数の見積もりはざっくりでしたが、3-4回の撮影で纏めることになりました。See meプロジェクトでは、基本料金内で、撮影4回まで対応してくれます。

初回撮影

初回撮影は花さんが普段使うハウススタジオで、ランジェリーを2パターンと、ランジェリー+ジャケットの撮影をしました。花さんはランジェリーフォトが本職ですのでさすがにお手の物で、バラエティの富んだ撮影ができました。シャッターを押しながらどんどん声をかけておだててくれるので、こちらの気持ちも上がってきて、表情がだんだん生きてくるのが自分でわかります。ちなみに僕の場合はメイクとヘアセットは自前ですが、有料オプションでお願いすることもできるようです。

2回目撮影

2回目撮影は屋外ロケ。昼から夕方で新宿御苑→東京駅前→丸の内イルミネーションと回ります。2回目なのでお互いに更にリラックスして撮影に臨むことができ、寒い日でしたが想定より短時間でたっぷりの取れ高が得られました。

新宿御苑

東京駅前

丸の内イルミネーション

3回目撮影

3回目はメインイベントのウエディングドレス撮影です。ウエディングドレスはスカートを引きずったり広げたりするので、広い場所が必要です。この為、都内の撮影スタジオを押さえました。このような撮影に関わる経費は依頼者の負担となります。ウエディングドレスはお友達の持ち物を持って来てもらいました。

写真セレクトとレタッチ

撮影が終わると、今までの撮影分のミスショットを除いた部分が送られてきます。以外にセレクトにも時間がかかるので、僕の場合最後の撮影から2-3週間かかりました。ミスショットを除いても500枚あり、ここからセレクトを行って、レタッチを依頼することになります。基本コースでのレタッチの枚数は最大50枚。フォトブックは表紙を除くと写真のページは48ページです。横位置写真は2ページぶち抜きで使うか、1ページに余白を空けて配置するか、1ページに2枚配置するかになります。このコースのフォトブックの仕様では、写真ページに文字を入れることは基本的にできません。僕の場合は奥付の文章は画像データに埋め込んで対応してもらいました。

好きな写真が50枚に収まらなかったら、追加レタッチをお願いすることもできます。1枚単位で注文できますが、50枚纏めると1万円でやってくれるのでお得です。

レタッチはセレクト以上に時間がかかり、僕の場合は約1か月かかりました。ほかの人の撮影も並行して行っていますので、その時の込み具合で仕上がりまでの時間は変わってきます。

印刷依頼

レタッチと写真のレイアウトが終わったら、印刷を依頼します。See meプロジェクトで使っている印刷所は1冊からの印刷に対応し、注文から配達まで約1週間で出来ます。最初から複数注文することもできます。

レタッチデータ受領

写真集に使ったデータと追加レタッチを依頼したデータは、オンラインストレージ経由で納品されますので、納品連絡があったら、ダウンロードして受領します。

これらのデータは、写真集と同等の高品質データですが、利用する際には、事前に花さんに確認した方が良いと思います。このようなデータは、著作権は基本的にカメラマンにあり、モデルは肖像権を持っているという立て付けなので、まったく自由にデータを利用できるわけではありません。特に、写真集などの刊行物を作る場合や展示会などで商用利用する際には必ず花さんに許諾を取ってください。

印刷されたフォトブックを受領

実際に印刷されたものを見てみると、発色がパソコンの画面で見ていた時とは全く違い、自然な色合いになっています。レタッチ時にRGBではなくCMYKで色調整した結果だと思います。紙になったことでより存在感が増している気がします。

余談

ここからは余談ですが、この写真集をとてもきれいに撮ってもらったおかげで、今までB面(男性の姿)しか知らなかった会社の人にも、写真集を見せて、自然に女装をカミングアウトすることが出来ました。概ね女性の方が好意的に受け入れてくれたようです。今まで何となく肩身の狭い思いで生きていましたが、本当の姿を知ってもらうことが出来たことでずいぶん気が楽になりました。

結論

プロジェクト基本費用の3万円(その他スタジオ代や衣装代などの諸経費が掛かるので、僕の場合、トータル5万円ぐらいかかっています)で、自分でも気が付かなかった魅力的な自分の姿を、後々まで残せるこのSee meプロジェクト。僕に言わせるとやらなくっちゃ損です。

僕も2冊目を作ろうと、水面下で検討中です。