昭和のSM雑誌を見ていた方なら、見ていない人はいない、小妻容子さんの緊縛画を展示している小妻容子七回忌原画展を見てきました
小妻容子七回忌原画展
小妻容子さんについての情報はこちら
容子と名乗ってはいますが、小妻要さんの別名で、男性の方です。
80年代から近年まで多くのSMビデオを作成している志摩紫光さんと親交があったため、今回の展示は志摩紫光さんプロデュースとなっています。
会期は5月28日から6月11日です。
会場は巣鴨のアビリティスタジオ
会場は巣鴨駅から徒歩3分ぐらいにあるアビリティスタジオ。ちょっと場所がわかりづらいです。住所は東京都豊島区巣鴨1-27-1 日東ビル2Fとなります。
スタジオはビルの二階にあります。
会場を入ると懐かしい責め絵の数々
入場料1000円を払って中に入ると、昭和からSM雑誌を見ていた人なら懐かしい、小妻容子さんの責め絵が一面に展示されていました。
訪問した日は特にトークイベントなどが開催されていない平日だったため、訪れる人も少なく、主催の志摩紫光さんとお話しながら、ゆっくりと絵を見ることが出来ました。
この3枚については、志摩さんが実際に女性を縛って野外の木に吊るしているところを小妻さんがデッサンをしたものだとのこと。デッサンの後はアトリエに籠もり、食事も取らずに仕上げたのだそうです。
写真については志摩さんの許可を得ています(一枚を接写したものでなければ良いとのこと)
志摩紫光さんとSM談義も
志摩さんが実際に行っていたSMプレイをデッサンしているため、ポーズや縄の様子が非常にリアルでした。鞭打たれている絵もあったのですが、鞭のしなり具合、お尻への痕の付き具合もリアルです。
また、雪の降りしきる中で逆さ吊りされている絵もあったのですが、これ志摩さんのビデオでよく見たなと思って聞いたところ、やはり実際に雪の中で女性を縛って吊るしたところをデッサンして書いたのだとか。絵のリアルさは、実際にリアルな状況をデッサンして生まれたものだったのですね。
絵を見ながら、自分が雪の中で裸で逆さ吊りされているところを想像してしまい、モデルの女性が羨ましくなってしまいました。
SMプレイの場合、縛られて鞭打たれている女性は、虐められているわけではなく、責め手を信頼して身体を預けています。これは、少し前に偶然志摩さんのビデオに5本以上出演している女性と話す機会があって聞いたことです。この方は本当に責められることが好きで、進んで志摩さんに縛られたり鞭打たれたり針で刺されたりしてほしくてビデオ撮影に臨んでいたそうです。
志摩さんも、女性を労っていると言っていました。木に吊るす場合も、まず自分がぶら下がってみて、安全であることを確認してから吊るそうです。
SMというのは拷問とかそういうものではなく、心を通じ合わせるための手段として、拘束や痛みを使っているという感じがしています。そんなことを再度認識した展示でした。
過去の展示レポ